パトカーと一緒に
救急車も来た。

あたしの姿にびっくりした、隣のおばちゃんが呼んだのだ。

あたしは救急車にのせられ、病院へ向かうことになった。


「柊にぃ…」

「大丈夫、すぐに行くから」


柊にぃは事情聴取のため、警察に行くことになった。

不安を押し殺して、ひとり救急車に乗る。


あの男、
死んでないだろうか…


死ねばいいと思う。


でも、今死ねば
柊にぃが殺したことになる。



柊にぃ…


暴力をふるう柊にぃを
初めて見た。

殺すんじゃないかと思った。



しかし、あの男…

どこかで見た気がする…

誰なんだろう。