部屋で槙田が待ってた



「あの人?」

槙田も小声で聞いてきた



「あー、うん」



「やっぱり綺麗な人だね
でも、お母さんにしては、若すぎでしょ!
一瞬、東雲、年上の彼女いたの?って思った
なんか、出てきた時、薄着だったし
邪魔したかな〜とか、考えた」

槙田はニヤニヤしながら言った



「年上の彼女とか…
薄着とか…
邪魔したとか…
槙田、妄想激しすぎ」



「だって、東雲、学校休んだし
もしかして
昨日のこと‥気にしてるのかな‥って
ちょっと心配して来てみた」



昨日のこと…



「別に…」

思い出して少し恥ずかしくなった



「だよね!よかった!」

槙田も気にしてなさそうだった




「夕飯食べてくかって」



「え!いいの?」



「うん…余計なこと、言うなよ!」



「余計なことって?」

槙田はわざとそう聞いて笑った