最後の最後まで
オレたちはテーマパークを満喫した



「藍くん、こわいの得意なんだね
いっぱい乗ったね
乗れないかな‥って思ってた」



「バカにしてる?」



「してない、してない
いっぱい写真も撮ったし
ホントに高校生みたいだった」



「あ、足、痛くない?
ローファー、大丈夫?」



「…うん」



オレたちは立ち止まった



「愛さん…」



「…ん?」



立ち止まった愛さんが小さくてかわいくて

首を傾げた愛さんが純粋でかわいくて



オレは愛さんにキスをした



ーーーーー



ホントに時が止まったみたいで
周りの視線なんて気にならなかった