いらない荷物とコートを
ロッカーに入れた



「ホントに、大丈夫かな…」

愛さんが恥ずかしそうに言った



コートの下に
ふたりとも制服を着ていた



かわいい…



「かわいい…」


なんか、オレも照れた




「スカート、恥ずかしい…」



愛さんはスカートをおさえながら
歩いた



荷物が少なくなったせいか
身軽になったせいか
さっきより愛さんの距離が近くなった



手…
繋ぎたい


けど、恥ずかしい



なんだろ、オレ



もぉやってるのに
手は繋げないって…