「事故だったの…
…
…しばらくは、彼も私を支えてくれてた
あの時、彼しかいなかった
…
…でもね、1ヶ月ぐらいたった時かな‥
他に好きな人ができたから‥って
…別れたの…
…
…誰もいなくなっちゃった…
…
私、ひとりになった…
…
頼りすぎてたのかな?彼に…
それから人に甘えたり頼ったりすることが
できなかった
…
ずっとひとりで頑張ってきた
…
ちょっと、疲れたな…って思ってた時に
藍くんのお母さんと出会えた
…
出会えたって言うのも、おかしいけど…
美香さんいなかったら、私…
仕事辞めてたかも…
…
そしたら今頃、ホントにひとりで
何してたかな…
…
藍くんにも、会えてなかったね…」
洗濯物を背伸びして干しながら
愛さんが言った
オレは、辛くなった
愛さんを見た
泣いてなかった
むしろオレに笑顔を向けた
「だからね…この前、藍くんに言ったの
いついなくなるか、わからない‥って
…
私の大切な人
みんないなくなっちゃった…
…
でも、藍くんは、いつも一緒にいてくれる
待っててくれる…
…
そう思ってるのは
私だけかな…」
そんなことを言ってくれる愛さんが
好き…
愛さんを抱き寄せた
「一緒に、いるよ…
…
ずっと、一緒に、いようよ
…
オレも、一緒にいたいから…」
「藍くん…
いつも一緒にいてくれて‥ありがと
…
いつも優しくしてくれて‥ありがと…」
その言葉は
オレが愛さんに言わなきゃいけない言葉だった
「ありがとう…
…
ホントに、ありがとう…」
母さんがいなくなって
ずっと近くにいてくれたのは
愛さんだった
ホントに感謝してる
愛さんがいてくれなかったら、オレ
もぉここに
いなかったかも



