オレが皿を洗ってる横に愛さんが来た
「オレが一緒に洗うから、置いて」
「うん、ありがと…
あのね、付き合ってたって言っても
3ヶ月ぐらい‥かな…」
聞いてないのに愛さんが話した
「うん…」
オレは皿を洗いながら聞いた
「図書委員が同じでね
私が1年、向こうが3年だったの
大学合格したら付き合ってほしい
って言われて…
彼が合格してから付き合ったの‥
その後、彼がすぐ卒業して…」
「キスとか…した?」
「…うん‥」
愛さんはうつ向いて頷いた
なんでそんなこと、聞いたんだろ…
オレは手を止めて
愛さんにキスした…
ーーー
「藍くん…」
蛇口から水の流れる音が聞こえて
我に返った
気付いたら濡れた手で
愛さんを強く掴んでた
「‥ごめん…
痛かったよね…」
隠してた気持ちが隠しきれなかった
「…大丈夫…
私、洗濯物干すね…」
そう言って愛さんはリビングを出て行った
隠したらまた
オレが面白くないから
正直に言ってくれただけなのに…
ごめん…
愛さん



