愛さんがお風呂から上がって
一緒に洗濯を干した
オレは前からこの時間が好きだった
お風呂上がりの愛さんが好きだった
きっと好きな女子の風呂上がりって
男子なら誰でも好きなはず
愛さんは今日も
なんとなく自分の下着を隠して干したけど
愛さんの下着姿を想像してしまう
勝手にドキドキした
「藍くん、ハンガー取って」
愛さんが背伸びして言った
その姿もオレは好きだった
「愛さんて、なんの仕事してるの?
夜もたまに仕事行くから…」
「看護師だよ
だから夜勤があるの」
だから消毒の臭いがするんだ…
「槙田のお母さんと同じだ」
「そっか‥だからまきちゃんも
ひとりの日があるんだね
よかったら、また来てもらってね」
「うん、でも先輩いるから
もぉ寂しくないと思う、アイツ」
「そうだね、先輩に嫉妬されても困るしね
ありがと、藍くん、あと私が干すから…」
愛さんが言った
「…今日も、一緒に寝てもいい?」
「…んー…」
オレが言うと愛さんは困ってた
「…ダメ?」
「ダメ、じゃないけど…」
「じゃあ、寝たい…」
「…うん、じゃあ…」
なんで愛さん渋々なの…?



