いらない思い出

(なぁ。)

心臓が相手に聞こえるんじゃないかと思うほど大きく鳴った。

(言う気になったか?)

私は咄嗟に言った。

(なりません。あなたには関係あり…)

(俺は本気だ。お前と、友達になる。)

自分でもなんだかわかんなかった。でも、無性に何かを話したくなって、泣きたくなって、つい、

(友達なんて、どうせ、裏切られるだけなんだから)

そう、小さく呟いた。聞こえないくらいの震えた声で。