いらない思い出

でも、次の週の木曜日、また彼は来た。

一瞬目が合ったが今度は何も話しかけられなかった。

まぁ、なにかはなされるよりいい。

私は普段通り淡々と作業をした。


あ、また。もう時間だ。
自分の世界に入り込んだ時は時間が過ぎるのが早い。
それはたとえ1人でも同じだ。

(ねぇ、聞かせて。)

誰もいない図書室に響いた声。金山大我だ。

私は気にせず、歩いた。すると、数分の沈黙の後彼が言った。