永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜








基本的な仕事内容はホールの掃除やお客様の注文を聞き、料理などを運ぶ。

たまに飲み物を入れるためにキッチンへ行くことがあるけれど、基本的に接客がメインのようだ。


「これで大体全部かな。
メニューも一応渡したほうがいいよね」

バイト内容の説明をしている間は真剣に教えてくれた坂野先輩。

それがずっと続いてくれたらいいのだけれど。


坂野先輩は休憩室にあるパソコンを操作し、写真付きのメニューをカラー印刷してくれた。


「はい、これがメニュー表のコピーね」
「ありがとうございます…」

「あとは何か質問、ある?」
「……今は大丈夫です」

「じゃあ、今日はもう帰ろっか」


坂野先輩がそう言った時。
休憩室のドアがノックされる音がした。


「はい」

坂野先輩が返事をすると、開いたドアから美智子さんが顔を出した。