永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜








「ただいま…あれ?」

自分の部屋に着き、鍵を開けて中に入ったのだけれど。


すでに帰っているはずの紘毅くんの姿はなく、電気は全て消えていた。


「紘毅くん、今日早いって言ってたのに…あっ」

まだ帰ってきていないのかと思いきや、玄関に紘毅くんの仕事用の靴が置いてあった。


リビングに行けば紘毅くんの仕事用の鞄もあり、一度帰ってきて何処かに出掛けた様子。


「どこ行ったんだろう」

迎えは大丈夫と言ったから、私目的ではないはず。
気になったためスマホで連絡を取ろうとしたその時───


ガチャリとドアの鍵が開けられる音がして。

玄関先を覗けば、紘毅くんがコンビニの袋をぶら下げて帰ってきた。


「紘毅くん、お帰りなさい」
「あっ、詩織。帰ってきてたんだな」

紘毅くんはリビングにやってくると、コンビニの袋をテーブルに置いた。