永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜





やっぱり先ほどの意地悪そうな坂野先輩は見間違いで、王子様のような人なのだろうか。


「あっ、温かい飲み物売ってる。
せっかくだし買おうか」

「え、あっ…」


本当に自然に。
むしろ坂野先輩は無意識だったのだろうか。

私の手を取って、近くにある自販機へと連れて行かれた。


「どれ飲みたい?」
「いや、私は…」

「ほら、手がすごく冷えてる。
温めないと」

「……っ」


温かな坂野先輩の手が私の手をぎゅっと包み込む。
さすがの私も恥ずかしくて、頬に熱が帯びるのがわかった。



「本当に免疫がないんだね」


照れる私を見てクスクス笑う坂野先輩。

前言撤回。やっぱり彼は爽やかで優しい人ではなく意地の悪さも兼ね揃えていた。



「は、離してください…っ」
「……うん、じゃあどれが飲みたい?」


自動販売機を前にして、ニコニコと笑う坂野先輩。
その手は依然として離してくれない。