永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜








いくら優しいとはいえ、人気者だった先輩と会うのには緊張する。

何気に文香の彼氏と対面するのも初めてだ。


「ど、どこで会うの?」

「そんな緊張しなくていいよ!
隼也くんのバイト先のカフェでお茶するだけだし」

「カフェ…」

「もしそこの雰囲気が気に入ったら、真剣に考えてみるのもいいんじゃない?そこでバイトするの」


確かにカフェといえばお洒落なイメージがあり、働きやすそうだ。


「でも面接とかあるでしょ?」

「それでも詩織ならいけるよ!
見た目から真面目そうだし、ちゃんとしてるし」

「うーん…うん?」


不安要素しかないけれど、とりあえず文香に連れられてカフェへとやって来た。

そこは学校から電車に乗って15分のところにあり、ちょうど私の家と学校の中心辺りだ。