いわば居候というものである。
けれど祖父母は反対せずに、優しく受け入れてくれた。


最初こそぎこちない同居生活を送っていたけれど、今では慣れ始め。

私も紘毅くんのことを名前呼びになり、さらには敬語もとれていた。


ひとつ問題があるとすれば、紘毅くんとの距離が近づくたび、どんどん好きになっていくことくらいだ。

彼は決して私を女として見てくれないけれど。


この気持ちは心の中に秘めておくと誓いながらも、紘毅くんはどんどん私を好きにさせるのだった。