「ううー…」
「なんかお互いすっげぇ誤解してそうなんだけど、とりあえず質問していいか?」
「……うん」
紘毅くんがあまりにも優しく抱きしめるから。
優しい手つきで頭を撫でてくるから。
思わず受け入れずにはいられない。
「このキスマークは何?」
「キスマーク…?」
そんなもの、私についているのか。
ふと思い返してみた時───
「あっ」
「ん?」
「そういえば、坂野先輩が火に油を注ぐって言って首筋にキスされた…かも」
“かも”というか“そうである”けれど。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…