「でも私…」 「ちゃんと話したい。ダメか?」 紘毅くんが私の元へやって来て、ゆっくりと手を引かれる。 「とりあえず中入ろう。 体、冷えてるから」 一度ギュッと抱きしめられた後、部屋の中へと移動する。 まさかの展開に頭が追いつかない中、紘毅くんと向かい合って座る。 少しの間悩んだ後、坂野先輩にメッセージを入れた。 バイトに行けそうなら連絡と言われたけれど、やっぱり休むのに連絡しないのは失礼だ。