『嘘つけ、さらに細くなってるぞ』
『…っ、気のせいかと』

『仕方ねぇな、ちょっと来い』
『えっ…』


私を心配した紘毅くんは私を家に呼び、それから料理をもてなしてくれた。

久しぶりに誰かと食べた料理は美味しく、吐かずに食べることができた。


夜も遅いし泊まっていけ、という紘毅くんの言葉にも甘えさせてもらった。


『誰かと過ごすってこんなにも温かいんですね』

泣きながら本音を呟いた私を、紘毅くんは恐る恐る抱きしめてくれた。


『なら毎日ここに帰ってくるか?』

遠回しの誘い方だった。
思わず固まってしまった私を見て、紘毅くんは一言付け加えた。