「坂野先輩?」
「キスしたくなる顔してる」
「なっ…!」
「一回ぐらいキスしてもバチ当たらないかな」
「ぜ、絶対ダメです…!」
キスなんて、そんな簡単にされてたまるか。
これまでだってキスは紘毅くんしか───
「…っ」
また紘毅くんのこと、考えてる。
どれだけ好きなんだって思うほど。
「本当にキスするよ」
「えっ…」
「他の男のことを考えてたら、ね?」
少し顔を近づけられ、本気だと悟った私は慌てて首を横に振る。
キスされるのなら尚更考えてはいけない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…