「本当に大丈夫か?」
「うん、大丈夫。明日から休みだし」
紘毅くんの休みは28日からと言っていた。
そのため私は明日明後日とバイトのシフトをお昼から入れた。
「今日はやっぱ俺が作るわ」
「えっ?」
「飯。だから今日は休んどけ」
「いや、いいよ」
逆にひとりだと色々と考え込んでしまいそうだ。
それだけは避けたい。
私が寝ていたためか駐車場まできていた車。
行きと同様、ふたりで部屋を目指して歩く。
「なら一緒に作るか?」
「え、一緒に?」
「一緒に作ったことってあんまないよな」
募るのは不安だけ。
あの言葉も全部嘘なんじゃないかって。



