永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜




「ちなみに詩織は何ケーキがいいんだ?」
「私は…チョコ!」

「チョコな、わかった」


私の返答を聞いて軽く笑った紘毅くんと別れる。
ひとりになったのは寂しかったけれど、買い物の間だけである。

チキンを買い求める人が多く、いつもより混んでいたけれどなんとかチキンと食材調達に成功した。

もっと時間がかかると思ったけれど、意外と早く終わることができた。


「あれ…」


終わり次第、車で待っていると紘毅くんは言っていたけれど、駐車場に戻っても車内に誰も乗っていなくて。

混んでいるのだろうか。
人気のお店なのだ、仕方がない。