永久溺愛〜オトナの独占欲は危険です〜




「まあ詩織は高校生だけど、容姿だけじゃそう見えねぇから一緒に行けなくもないけどな」

「…えっ」
「ただお互いの知り合いに会った時が気まずいか」


大胆な発言をするものだから少し驚いたけれど。
やっぱりやめておいた方がいいだろう。


「じゃあ手分けしてチキンとケーキ買いに行こう!パンプキンスープ作ろうかなって思ってるから、南瓜も買いに行きたいな」


わざと明るい声を出す。
ここは紘毅くんにわがまま言ってられない。


「そんな顔すんなって。
こっちだって我慢してんだから」

「わっ…!」


偶然赤信号で車が止まったのと同時に、紘毅くんに頭をわしゃわしゃ撫でられる。

そのせいで髪がボサボサになってしまった。