「言ってただろ?俺に嫁げばいいって」
「冗談だと思うじゃんか…」

「嫁がせる気満々だったけどな。
いっそのこと、卒業したら籍入れるか」

「───え」


今、紘毅くんはなんて…?
衝撃発言をしたような気がしたけれど。


「そしたら詩織は俺のもんだし、未成年でも関係ないだろ。周りの目を気にする必要はねぇ」

「ま、待って待って…話が進みすぎだよ!」


ようやく紘毅くんと距離をとり、私に触れている手が離れた。


「け、結婚ってそんな…高校を卒業したら…」
「さすがの俺も女子高生と結婚は気が引けるしな」

「だから待ってってば…!
結婚は早くないですか…!?」

「んなもん、今と変わらねぇだろ。
同棲してるようなもんだし」


確かに…と納得してはダメだ。
果たして本気なのかどうか、全くわからない。