「……あっ」
そんな私の考えを他所に、紘毅くんに資料を奪われてしまう。
「……家?」
少し目を見開いてそれを見た紘毅くんに、諦めて全てを話すことにした。
「卒業したら、一人暮らしをしようと思って…いつまでも甘えてたら紘毅くんに迷惑かけちゃうから…」
「…………」
「ほ、本当はもっと早く出ていくべきだったよね…ごめんね」
自分で言ってて虚しくなる。
もしそれで頷かれたらどうするんだと。
「本当の理由は?」
「……へ」
「あの男が原因?」
「あ、あの男…とは」
けれど紘毅くんからは、予想もしなかった質問を返される。
これは何を求めているのだろうと。



