それも紘毅くんの信頼が厚いからだ。
とはいえ近所迷惑な行為をしていたら、私のせいでその信頼を失わせてしまうかもしれない。
「…紘毅くん」
「ん?着替えたか」
「ごめんなさい」
ここは反省すべきことだ。
紘毅くんに対して素直に謝ると、彼は小さな笑みを漏らした。
「詩織、こっち来い」
「……っ」
一瞬怒られるのではないかと思い、ビクッと肩を震わせ萎縮してしまうけれど。
「俺は怒ってねぇよ。
むしろやり過ぎたな、悪い」
「ううん、紘毅くんは悪くなくてっ…」
「早くこっち来いって」
少し強引な口調に、やはり紘毅くんは怒っているのだと思い恐る恐る彼に近づいた。