君のとなり。

強がりたくて強がってる
わけじゃないんだもん。

言い返すと、頭の上にぽんと
誰かの手が乗りそのままわしゃわしゃ
と頭を撫でられた。

「春瀬さんはどこからどうみても
強がりっ子でしょ。」

「古賀ちゃん、僕の希衣に
軽々しく触らないで。許可とれ。」

「もう、古賀くんまで
そんなこと言わないでよ~。」

私たちがいっぺんに口を開いて
文句を言うと古賀くんは
私たちの顔を見て笑っていた。

「いいなぁ、幼馴染みとか。
俺も春瀬さんの幼馴染みに
なってみたいというかなりたい。
あ、雪浦の幼馴染みは嫌だけど。」

「ちょっ、何言ってるの古賀くん。
古賀くんには京華がいるでしょ?」

「京華は可愛い妹だけど、
彼女にしたいタイプではないかな。」

彼女にしたいタイプって何だよ。