君のとなり。

声をあげたのはクラス1の
お調子者と名高い中条くんだ。

中条くんって仕事サボりそう
だから今年も心配だなぁ。

そう思いつつも私はハジけた声を
上げながら中条くんに手を振った。

「はいはーい、私だよ。」

「鳴海のペア、春瀬だってよ。
あいつ真面目だし仕事が楽そう。
つくづくお前が羨ましいわ。」

私の視線を受けた中条くんは
そう言って鳴海くんの肩を叩く。

って、ちょっと待って。

ナルミ、ハルセダッテヨ......?

ということはつまり。

「私のペア、鳴海くんなの?!」

彼は私の方に近付いてきて
クールな表情のままで私の頭を
ぽんぽんと撫でた。

「春瀬、よろしくね?」

いやいや、よろしくね?
とか言ってる場合じゃないってば!

女子の目が痛いよ......。