君のとなり。

「ん、まぁ最初に提案したのは
2人も思い付いてるだろうけど
ノナとアミ、それからミレイの
3人だよ。それを宮前さんが整えて
なんとか形にしたって感じかな?
俺はこんな理不尽な企画、
実をいうと反対なんだけどな。」

古賀君、是非その意見を
貴方のファンの女子の前で
言ってみて下さいよ。

こんな企画なんてものの数秒で
企画自体が白紙になるから、絶対。

「で、僕らの仕事は?」

「主な仕事は男女ペアで二人三脚の
状態で客の注文をとって商品を
客のテーブルまで持っていくこと。
カフェでは普通にタピオカとか
パンケーキとか提供するらしいし、
接客か裏方の2択ってとこだね。」

「古賀君、それ二人三脚でやることの
必要性ってあるの?なくない?」

「奇遇だね、俺も必要性ゼロだと思う。
だけどインパクトあるから良いだろ
ってアミが押しきったんだよ。うちの
京華、実行委員だから困ってた。」

そうだった。

古賀君は双子の妹である京華を
恐ろしいくらいに溺愛している。

つまりは、シスコンなんだ。