君のとなり。

「え、僕はそう聞いたんだけど
途中から寝てたし内容わかんない。
古賀ちゃん、学年企画の内容
ってどんなやつ?今すぐ教えて。」

紫苑が声をかけると古賀君が
笑いながら古賀君の頭を小突いた。

「ちゃん付けするな。あとさ、
雪浦は寝てただろ。寝てるやつに
企画は教えない。まぁ春瀬さんには
ちゃんと教えてあげるけど。
その日は確か午後から熱が出て
保健室で寝てたでしょ?」

あ、そういえば。
あの日は保健室に居たんだった。

なんで忘れてるんだ、私。
記憶喪失かもしれない。

「ごめん、古賀君。説明してくれる?」

「はい。春瀬さん、貴方の為ならば
喜んでご説明させていただきます。」

古賀君、テンションがおかしい。
けど教えてくれるならいいか。

「確かに企画名は雪浦が言った通り
二人三脚カフェってやつだよ。」

古賀君はそういって説明を始めた。