君のとなり。

ほっと一息ついていると、
ひらりと解答用紙が返された。

「はい、春瀬満点だから。」

そう言われて、私はガックリ項垂れる。

「えぇぇ.........。」

これから起こる現象を想像して
早くも心が折れて机に突っ伏した私に、
乃南が不思議そうに首をかしげた。

「いいじゃん、満点。羨ましー。」

乃南の言葉に心の中で反論する。

乃南は人気者だからそんなことを
呑気に言ってられるんだよぉ...。

「はい、30点満点の人~。」

歴史の先生が軽快に呼び掛けるのに
対して、私はそろりと手を挙げた。

そのまま視線だけ上げて周りを見渡す。

ヤバい、満点が誰もいない。
最悪な事態に巻き込まれたきがする...。