君のとなり。

『はいそこまでー。
隣の人と採点やってください~。』

私は乃南の解答用紙を受け取って、
鳴海くんに自分の解答用紙を渡した。

乃南の右隣の席は雪島さん。
雪島さんは私たちがこの成宮に
入学した1週間後から学校に来ていない。

もっとも原因は不明だけれど。

「鳴海くん~。起きて、採点して~。」

私が声をかけると鳴海くんは
ぱちぱちと瞬きして、それから
軽くこっちを睨んだ。

「いい感じに寝てたのに。」

鳴海くん、機嫌悪くなっちゃった。

どうしよう。

私は焦って鳴海くんに頭を下げる。

「ごめん、なさい。」

私が謝ると鳴海くんは何故かまた
哀しそうな表情でこちらをみつめて、
それからふっと笑った。

「怒ってないから。からかっただけ。」

あぁ、良かった。
鳴海くんのこと怒らせたのかと思ったよ。