君のとなり。

きーんこーんかーんこーん。

1分後に本鈴が鳴って、
1時間目の歴史の先生が入ってきた。

「気を付けー。礼ー。」

「おねがいしまーす。」

「じゃ、小テストやりますよー。」

歴史の先生の合図でみんなが一斉に
小テストを解き始める。

『1:東郷平八郎が戦いの時には行った
有名な動きはなんでしょう。』

『2:明治の男性の平均身長は?』

『3:「1」の時にロシアが突っ切って
入っていこうとしたのはどこですか?』

先生、相変わらず問題が教科書にない
マニアックな内容すぎるし、問題文が
砕けた文章になってる。

あぁ、ヤバい。全部わかる。

私の満点回避計画は見事に砕け散った。
『東郷ターン』
『158cm』
『ウラジオストック』
答えを解答欄に書いて、ぼぅっと
時間が過ぎていくのを待つ。

ちらりと鳴海くんに目をやると、
彼はシャーペンを持ったまま寝ていた。

解答欄は白紙。きっと問題文も見てない。