君のとなり。

8時15分。

チャイムが鳴って、私は机から
分厚い本を取り出した。

私が通っている私立成宮学園中高等学校
では、朝の8:20~8:30が読書タイムという
本を読むための時間になっている。

本は、自分の中の視野を広げてくれるし
いろいろな文化や考え方に触れられる
から私は読書が好きだ。

私が本を読み始めて少しすると、
乃南や夢葉も席について読書を始めた。

夢葉はこのクラスで1番可愛い女子。
男子の青葉と女子の乃南と夢葉。
うちの学年の人気者はこのクラスに
3人とも揃っている。

私の前の席は夢葉で、後ろは乃南。
そして右隣は鳴海くん。
左側は窓で、誰もいない。

人気者に囲まれたベストポジション。
みんなが羨ましがる席だけど、
私にはちょっぴり息苦しい場所だ。

人気者の席の近くは、自分と相手との
身分差を痛感させられるから。

周りの席を見て気分がずんと重くなる。
寂しいなぁ、なんてそんなの私の
キャラじゃないのに思っちゃったり。