君のとなり。

はぁ......。
乃南にバレないようにため息をつく。
「ねぇ、ノナンはさ~。」
美麗は乃南のことをノナンって呼ぶ。
読み方はノナなのに。

「ん~?どしたの。」
乃南は人気者。
私と2人で話してることなんて
授業中以外はほとんどない。

乃南の周りにはいつもいろんな
人が溢れかえっているから。

私の席もちょっとどこかに行って
帰ってくると誰かに勝手に座られて
いるのが日常だ。

美麗に誘われて乃南が席を立つ。
そのまま2人でどこかに行ってしまった。
教室に1人ポツリ。

やっぱ1人は寂しいな。
自分以外は誰もいないガランとした教室。
その光景を虚しく思いつつ見渡してから
そのまま机に突っ伏した。

このままだと朝から気分が
モヤモヤして落ち込むから寝ちゃおう。
軽く目を閉じると、優しい眠さが
私の全身を支配した。

安心して意識を手放そうとしたその時。