青い春と出会った恋


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8月に入りわたしは弓道の大会に来ていた。

弓道の大会に来るのは半年ぶりだ。

中学生の時3年生は夏休みの途中、つまり8月の上旬で引退だったがわたしと当時副部長だった子と、後もう1人は秋の大会に出場することになり、3年生が引退した後も少し練習に参加していた。

正式に引退してから数ヶ月の間、受験勉強で必死だったため弓道には全く触れていなかった。

だけど、体験入部のあの一週間でだいぶ感覚を取り戻した。


それでもいざ大会の会場に来ると今まで以上に緊張する。

そもそも約半年ぶりの大会だし、この大会で3年生の引退がかかっている。




「ゆ、悠馬!?」

目の前にある悠馬の姿に目を丸くさせた。


「もしかして見に来たの?」

「それ以外ねえだろ」

何言ってんだとでも言いたげな顔だ。


ーーまさか本当にきてくれるなんて…。