青い春と出会った恋



「あーまあ色々あって…ふふっ」
今になって、部長に勉強を見てやろうか、と言われたことが嬉しくなって顔がにやけた。

なんていったって、1年生からしてみれば3年生の、特に部長となれば憧れだ。

そんな人に勉強を見てもらえるなんて…ものすごく憧れていな高校生活という感じだ。

「…なんだよ」
だけどそのわたしの様子に悠馬はどうやら気に食わなかったようだ。

「一言で言うと…良いことがあったの!それだけ」

わたしがそう言うと、悠馬はわたしとは真逆の態度で「あっそ」と言ってスタスタとわたしを抜かして自分の教室の方へと歩いて行った。


そこではじめて自分のしたことに気づいた。


わざわざ悠馬が迎えにきてくれるのを、勉強するからという理由で断ったのに、遊んでいた、と思われたらそりゃ悠馬も怒る。

ちゃんと弁解しとくんだったーー。



しかしこういう日に限って悠馬と会うことはなく、放課後になり部活が終わり、気がつけば家にいた。