横目で軽く睨むと「なんだよ」と悠馬が少し困惑したように呟いた。
「…高校についてリサーチしてたの」
これ以上シラを切っても、悠馬は納得いくまで聞き返してくる。
それを知ってるから、わたしは諦めて本当のことを言った。
「は?高校?」
「そう。どこの高校行こうかなーと思っていろいろ調べてたの」
わたしがそう正直に話すと、悠馬は少し考え込むように黙った。
「じゃあ俺が行く高校にくれば?」
「え?悠馬が行く高校?」
「ちょっと待ってろ」
ポケットからスマホを取り出し、何やら検索し出した。
「これ」
そういって渡されたスマホには「常鱗高校」のサイトが載っていた。
「え!何言ってんの、無理だよ!そんなお金ないし」
この高校は全国でも有名なお金持ち学校だ。
いわゆる、お嬢様やお坊ちゃんが通う為の学校。
そんなところに通えるわけがない、そう思ってわたしはすぐに悠馬にスマホを返した。

