ガラガラと音を立てて3人の生徒が教室から出てきた。
1人がわたし達の存在に気づくと、他の2人もすぐ気づいた。
目を丸くしてわたし達の存在に驚いている様子だった。しかしすぐに状況を把握してようで
驚きの中に少し焦りを感じられた。
だけどそれを隠すかのように髪を掻き上げた。
すると咳払いをして「何かしら?」と強い口調で威嚇するかのように言ってきた。
「今なにしてたの?」
めぐも負けじときつく言い返した。
「別にあなた達には関係ないでしょ」
吐き捨てるように言った。
いやいや、もろ関係ありますけど。と言いたいのをグッと堪えた。
ウィッグを被っているせいか、向こうはわたしの正体に気づいていない。
「こっちには証拠があるんだけど」
めぐは撮った動画を流して3人に見せた。
するとみるみる内に3人の顔色が変わっていった。
まさか動画を撮られているとは思わなかったのだろう。

