青い春と出会った恋


ーー当日、わたしはいつもよりも1時間早めに家を出た。

途中でめぐと待ち合わせをして、一緒に学校に向かった。

「さすがにこの時間だと先生立ってないね」

「そうだね…」

いつもわたし達が登校する時間に先生が何人か校門前に立っている。

今日はその姿が全く見えない。

それどころか学校自体もすごく殺風景に感じる。


この学校ってこんなに広かったんだ、と改めて自覚した。

人がいるだけでだいぶ印象や雰囲気が変わる。


7時30分前に学校に着いたけど、何人かの先生はもうすでに職員室にいて無事教室の鍵を借りられた。


「まだ花音のクラスの鍵はかかったままだったよ」

と言うことは、この時点でまだ手紙が入っていない事を前提とすると、この後に入れているということになる。


「とりあえずわたしの教室で待機してよう」

めぐの教室に入って、わたしはめぐの前の席に座った。