青い春と出会った恋



「え!そんなことないですよ!今日も練習疲れたなーと思って」

笑って誤魔化したが、どうやら部長は納得いかないかったようで少し首を傾げた。

だけどわたしが否定したからか、部長はそれ以上突っ込んで話を聞いてこなかった。

「さっきの…もしかしてラブレター?」

「へ!?」
ラブレターという聞きなれないワードに慌てたけど、すぐにさっきの手紙のことだと理解できた。

「あぁ、あれは…手紙というより、なんというか…連絡事項的な、そんな感じです」

自分でも何を言っているのかと思ったけど、なんとなく言いたいニュアンスは伝わっただろう。

ラブレターでもなければ、手紙でもないもの。


誤魔化した、というのは部長にすぐわかったようで、それでも嫌な顔一つせず「なんだよそれ」と言って笑ってくれた。


「まあ、あんまり追い詰めんなよ」
ポンっとわたしの頭に優しく手を乗せた。

「あ、ありがとうございます」

「じゃ」と言うと部長は言ってしまった。