青い春と出会った恋



ゆっくりと歩き出した後にめぐが楽しげに話出した。

「てかさ、挨拶の時も思ったけど部長イケメンだよね!優しそうだし、大人な男性って感じ」

「あ、それはわたしも思った!同級生とは違う大人な雰囲気さがあるというか…」

「だよねー!」

それから、「付き合ってる人はいるの?」とか「クラスにイケメンはいた?」とか、そんな他愛もない話でめぐと盛り上がりながら帰宅した。


めぐとはかなり家が近く、わたしの方が数駅遠いだけだった。

「じゃあまた明日部活で」

そう言ってめぐは電車を降りていき、わたしは窓に映る景色を1人楽しんで眺めた。


ーーこれから、この景色を見飽きる頃がくるんだろうなぁ、なんてそんなことを思いながら。