何がいけなかったのだろう?と考えるも思い浮かばない。
悠馬の顔を見ることができず、窓の方を見て景色を眺めるので精一杯だった。
「なんか食べたいものある?」
「へ?」
急に振られた話題についていけず、悠馬の方を見て聞き返した。
「昼メシ」
「あ、あぁー」
そう言う悠馬はもういつも通りだった。
特に冷たいとも感じなかったし、声のトーンも戻っていた。
「じゃあオムライスとかは?」
「はは、相変わらずオムライス好きなのかよ」
「い、いいでしょ!」
オムライスは子供の頃からずっと好きな食べ物だ。
何が食べたい?と聞かれて急に思い浮かぶものなんて、普段わたしがよく耳にしたり口にするものくらいだろう。
「あ!そうだ。わたしの家の近くにファミレスがあるんだけどそこにしない?ドリンクバーもあるし」
「ファミレスって…」
そんな安いところでいいのか、とでもいいたげな表情で見てきた。
安くてドリンクが飲み放題というのは、わたしにとってはとても重要なことだ。
それに味も、安い割にはなかなか美味しい。

