悠馬の車に乗るのは久しぶりだ。
わたしが普段乗っている車とは違ってとても開放感のある車内だ。
少し暗めの車内でとても落ち着きがある。
「そういえば悠馬の両親は入学式来てたの?」
わたしの言葉に悠馬の眉がピクリと動き、急に一瞬車内が静かになった。
何かまずい事でも聞いたのだろうか?と戸惑った。
「来てねえよ。どうせ今日が入学式ってことも忘れてるだろうし」
静かになぎ捨てるように言葉を吐いた。
ヒヤリと背筋が冷えた。
えらくトゲのある言い方だ。
こんな言い方をされたのは初めてかもしれない。
喧嘩なんて子供の頃からしていない。
「そ、そうなんだ」
そう言うだけで精一杯だった。
シーンと静かに冷たい空気が流れる。

