そんな生徒達の帰宅様子を観察していると3分くらい立った頃に、バッと肩に手が置かれた。
それと同時に肩がビクッと跳ね上がる。
後ろを振り返るとニヤついた顔をした悠馬が立っていた。
「お待たせ」
「はぁーびっくりした。驚かせないでよ」
「どうだった?初日は」
嬉しそうな顔で悠馬は歩き出し、わたしもあとを追うように歩き出した。
「まあまあかな!」
そう答えるとわたしの表情から何かを読み取ったかのように「そうか」と安心したように笑った。
「悠馬はどうだった?」
「俺も別に…普通だけど」
そう言うものの少し顔がにやけているような気がした。
緊張なんてした事ないけど?というようなオーラのある悠馬でも、やっぱり高校初日は緊張したんだろうな、なんて考えて親近感が湧いた。

