「そのお友達って同じ1年生?」
「そう。特進クラスの子」
そう答えると、スマホのバイブが鳴った。
【校門で待ち合わせな】
悠馬からそうLINEがきた。
ナイスタイミングと思いながら【了解】と返事をした。
校門までに行くと、美希の車はもうすでに待っていた。
「じゃあまた明日ね」
美希は走ることなく、長い髪をなびかせてわたし達の前から立ち去った。
「なんか後ろ姿から可憐だね」
「友達ってどんなやつ?」
「え?うーん、背は翔也より少し高めかな」
「ふーん…あ、じゃあ俺もそろそろ行くわ」
「あ、うん。またね」
どうやら車が来たようで翔也まで行ってしまった。
校舎の前でしばらく立っていると次から次へと車が停まっては走り出して、停まっては走り出して…を繰り返していた。
みんな電車で通う、ということはしないのだろうか?
校舎を歩いて離れて行く生徒は何人かいるものの、ごくわずかだ。
こんな環境の中で、よく友達を見つけられたな、と急に実感が湧いてきた。

