「何がなるほど、だよ」
「ふふふ」
少し怒ったように翔也が呟くと美希ちゃんが小さく笑った。
「もうすっかり打ち解けたのね」
「え、いや、そういうわけじゃ…」
「ちなみにこいつは正真正銘のお嬢様だぜ」
なぜか翔也が得意げにそう言った。
「やっぱり身に纏ってるオーラが違うんだね」
「はぁ?俺にはそういうオーラがないってことかよ?」
「うん」
「即答かよ」
「ふふふ」
わたし達のやり取りを聞いていた美希ちゃんがまたクスリと笑った。
それからわたし達は先生が来るまで話し込んだ。
どこの中学出身だったかとか、家はどこにあるのか、とかそんな基本的な話し。
盛り上がる前にチャイムが鳴り、それとほぼ同時に先生が教室に入ってきた。
わたし達の会話は強制的に中断されたが、「また後でね」と言われ、ホッと胸をなでおろした。

