教室に入ると、ざわざわと賑やかな話し声が聞こえてきた。
中には何人かで集まって話し合っている子もいる。
わたしも早く友達を作らなきゃ。
わたしは周りを見渡しながらゆっくりと自分の席に着いた。
誰かに話しかけようかな、そう思って見渡してみるものの、わたしの周りに座っている人たちは既に誰かの話し込んでいた。
流石にこの輪には入っていけない。
そう思ってスマホを取り出すと、前に座っていた子たちが振り返って話しかけてきてくれた。
「こんにちは。初めまして」
「あ、どうも。初めまして」
この一言ですぐにわかった。
この人は庶民じゃないなと。
話し方もそうだけど、雰囲気がとてもお嬢様っぽい。
「わたしは美希って言うの。よろしくね」
「あ、わたしは花音です。よろしく」
たどたどしい挨拶を交わすと、ヒョイっと女の子の影から男の子が現われた。

