青い春と出会った恋


大会や試験とはまた違った緊張だ。


しかし待ち合わせ場所にまだ先輩の姿はまだなく、ほっと胸をなでおろした。


椅子に腰掛けて先輩が来るのをただひたすら待った。


先輩がいなくて少し安心したけど、緊張している時間が余計増えただけで、精神力がどんどん削られていく感じだ。


音楽でも聞いて気を紛らわせようと思ってイヤホンを取り出し音楽を聴いて先輩を待った。



ーガタッ、と椅子を弾く音が耳に入り顔をあげると先輩が来てわたしの前の椅子に座った。

「悪い、待たせたな」

つけていたイヤホンを雑に耳から取ってくるくると簡単にコードを巻くとポケットにしまい込んだ。



「い、いえ…」

先輩の顔が見れず、目線が泳ぐ。


「…で、もしかして告白の返事、聞かせてもらえんの?」

その言葉にドキッとして顔をあげると、先輩は嬉しそうに右ひじをつきながら笑っていた。