青い春と出会った恋


ーー約束の火曜日。その日は全く授業を聞くことができなかった。


一日中心臓が鳴りっぱなしだ。

唯一気が逸れるときは、翔也や美希ちゃんと話している時だけ。


少しでも時間が空くと、うまく自分の思いを伝えられるだろうか?とか、何て言えばいいだろうか?とかそんな不安が頭をよぎる。


2人にも「ソワソワしてる」と心配されるほどだ。


そして告白されてからは、悠馬と一緒に登校していない。


家に閉じこもっていても、考えがまとまらず、朝早くに家を出て、少し空いている電車に揺られながら各駅停車でゆっくりと学校に向かっていた。

電車の揺れと、心地いいくらいの雑音と、窓の外に溢れる風景はわたしを集中させてくれた。

太陽の光を感じながら揺れる車内は、わたしにとって集中して考えられるいい時間だった。



放課後になり、わたしは今までにないくらいの緊張を感じながら先輩のまつ玄関ホールへ向かった。