「ただパンフレットを見る限り、公立高校と比べるとかなりカリキュラム実習体験が豊富だしいい経験にはなるとは思うよ」
あぁ、なるほど。
そりゃ学費が高い分、授業やクラブや学校の施設が整っているのは当たり前か。
そりゃお父さんもお母さんも反対しないわけだ。
「とりあえず、前向きに考えてくれよ。決まったらまた教えて」
そう言いながら悠馬は席を立った。
「あ、うん。わかった」
「花音、悠馬くんを送ってってあげなさい」
「あ、はい」
お母さんに言われるがままわたし達は家を出た。
「車どこにとめてるの?」
「いや一旦滝澤には帰ってもらったんだ。時間かかると思って」
滝澤さんというのは悠馬の運転手兼お世話係だ。
「あーなるほど」
「さっき呼んだからあと5分くらいでつくと思うぜ」
わたし達は家から少し歩いた道路で待つことにした。

