男子組と女子組で別れていて、男子は着物だったりちょっとしたコスプレだったりと特にテーマはないようだ。
「次、これ花音のね」
渡されたのは濃い目の紫色をした一枚の布だった。
「じゃあ着付け方法説明するね」
壇上に立って見本を見ながらそれぞれその一枚の布を器用に扱って体に巻いた。
下には半袖の少し丈の短いTシャツとスカートを身につけて、その上からくるくると体に巻いて着るという何とも変わった方法だ。
そのTシャツやスカートもサリーの色に合わせるとお洒落になる。
もともとこの衣装が配られると、写真をもらっていたから、各々そのサリーにあったTシャツを持参していた。
本当はチョリと呼ばれるものがあるらしいんだけど、今回はTシャツで代用した。
布は5mくらいで、それを体に巻き、最後の余った布を肩にかけておしまいだ。
生地はコットン素材で風通しがよく、とても心地いい。

